ニコラス ラピエール(Nicolas Lapierre)/ロイック デュバル(Loic Duval)組、2レースともトップ3フィニッシュ。
エンジン供給を行うエイムの本拠地、日本岡山県にて初開催となったアジアン ル・マンシリーズ。200人を超える、青のチームウエアに身を包んだエイムグループ大応援団による声援のもと、最も注目を浴びるマシンの1台であるオレカ-エイムは、ニコラス ラピエール/ロイック デュバルのドライブにより、勝利を目指して戦いました。
ライバルである、アストンマーチン(Aston Martin)よりも燃費に優れるエイムエンジン。10月31日(土)に行われたレース1で2位フィニッシュを遂げた二人は、翌日11月1日(日)に行われたレース2で、そのエンジン特性をフルに生かすため、ライバルより少ない回数のピットストップを行う作戦にでました。
しかし、その優れた作戦は、残念ながら実現しませんでした。何と、走行中にタイヤカスがエアリストリクターをふさぎ、エンジンが止まってしまうハプニングに見舞われたのです。この全く想定外の出来事さえ起こらなければ、オレカ-エイムは表彰台の真中、そして記念すべきアジアン ル・マン シリーズのランキングトップの座を手にしていたことでしょう。
レース1レビュー
ニコラスが3番手から好スタートを決め、ペスカローロ(Pescaloro)を抑え、2番手でレースを進めました。そしてそしてアストンマーチンの猛追をも抑え、ついにドレイソン(Drayson)を19周目に捕らえてトップに躍り出ました。そこからオレカ-エイムがトップのまま1時間が経過。ピットストップを終えそのまま2スティント目を担当したニコラスは、アストンマーチンの後方に迫り、プレッシャーをかけます。しかし、ここではオーバーテイクをすることが叶わず、2スティント終了時には数秒の差が開きました。最後のスティントでマシンを託されたロイックは、再スタートにやや手間取り3番手でドライビングを続けることに。しかし、トップを走行していたアストンマーチンがピットストップをしたことにより、2番手に浮上。そのポジションでチェッカーフラッグを受けました。
レース2 レビュー
3番手からスタートをきったニコラスでしたが、ペスカローロに行く手を阻まれ、アストンマーチンに先行を許してしまいます。しかし、ニコラスは燃費をコントロールしながらトップ集団に喰らいついて序盤のレースを作戦通り進めます。そして1回目のピットインを終え、マシンはロイック・デュバルに託されました。2位のポジションでコースに復帰したロイック。F3000で走りなれた岡山のコースで、ペスカローロとサイド・バイ・サイドを展開します。しかし、この熱いバトルの直後、何とタイヤカスがエアリストリクターをふさぎ、エンジンが止まるトラブルが発生!緊急ピットインを余儀なくされました。この予定外のピットストップから戦列に戻るも、順位は6位まで落ちてしまいます。しかし、ここからデュバルは怒涛の追い上げを見せます。14号車のアウディ(Audi)、そして87号車のドレイソンをオーバーテイクし4番手へ浮上。更に2台目のアウディをかわしたオレカ-エイムは遂にトップ3圏内へ!ロイックは2スティント目もペースを緩めることなく、前のマシンとのタイム差を毎ラップごとに縮める攻めのドライビングを披露し、トラブルを挽回、3番手でチェッカーフラッグを受けました。
ユッグ ドゥ ショナック(Heuges de Chaunac)オレカ代表
2回のレースで2回の表彰台フィニッシュを飾れたことはポジティブな結果だ。2009年のシーズンを通じ、私たちが培った進歩によってオレカ-エイムの競争力がここでも証明できた。ニコラスとロイックは優勝に向かって2回のレースとも良く戦ってくれた。私たちは完璧な戦略の上でスタートしたが、タイヤカスによるトラブルで1周スローダウン、そしてピットインする事態となってしまった。それさえ無ければ今日も優勝は可能だったと思う。今回のレースを通じ私たちは更なる進歩を遂げ、2010年にすべてを注いで行くだろう。
ニコラス ラピエール
2回の表彰台ゲットでシーズンを終えられたのは良かった。2回の決勝レースで僕たちは競争力があり、2回とも優勝は可能だったと思う。ただ、ほんのちょっとしたことが原因でそれはかなわなかった。レース1では、ピットストップでの少しタイムロス、そしてレース2ではタイヤカス・・・。こうしたアンラッキーも重なったことで優勝のみならず、アジアン・ルマン・シリーズのランキングも落としてしまったことは悔しい。マシンのパフォーマンス、チームが立てた戦略も良かっただけに残念だ。
ロイック デュバル
2回表彰台に立てたことには満足だが、ドライバーとしては優勝したかった。2回のレースとも勝てる力が私たちにあっただけに、残念だ。特にレース2ではアンラッキーな出来事が起きた。あの想定外のピットストップさえ無ければ、私たちは、最高のポジションにいられた筈だ。そう思うとムシャクシャするが、チームと一緒に仕事ができ、オレカ-エイムのドライビングを楽しめたことは最高の経験だった。
デビット フルーリ(David Floury)オレカ テクニカルディレクター
私たちはピットで2回の優勝を逃してしまった。レース1で再スタート時に数秒をロス。
レース2では、タイヤカスによってエンジンがストップ・・・これは予測できない不可抗力だった。私たちは2回のレースとも優勝ができるポテンシャルを持っていた。特にレース2でのチームの仕事も良かった。最速なピットワークを行い、コース上では素晴らしいパフォーマンス、更に燃費計算についてもぴったりだった。
